京都府立医科大学脳神経内科は、神経内科、老年内科、脳卒中診療科領域の疾患の診療・教育・研究に全力で取り組んでいます。

脳神経内科教室について

ご挨拶

教授就任のご挨拶

2024年12月1日付で、京都府立医科大学脳神経内科第4代教授を拝命いたしました。京都府立医科大学脳神経内科は1990年の設立以来、脳血管系老化研究センターの一部門として、「脳卒中」と「神経疾患」を診療と研究の両輪に掲げ、成果を積み重ねてまいりました。歴代の先生方が築かれた確かな伝統を受け継ぎつつ、これからの時代にふさわしい教室の発展と、次世代を担う医師・研究者の育成に全力を尽くす所存です。

脳神経内科が対象とする疾患は、脳卒中、認知症、パーキンソン病、頭痛、てんかんといったcommon diseaseから、多発性硬化症や視神経脊髄炎、重症筋無力症といった神経免疫疾患、さらには神経変性疾患や遺伝性疾患など希少疾患に至るまで、多岐にわたります。近年各領域での治療の進歩は目覚ましく、分子標的薬や核酸医薬品の登場によって、これまで治療が難しかった疾患にも新たな光が差し込んでいます。こうした医学の進歩をいち早く診療に取り入れ、若い患者さんから高齢の患者さんまで、京都府の脳神経内科医療を支える責務を果たしてまいります。
研究面において、私たちはこれまで臨床研究から基礎研究まで幅広い分野に取り組んでまいりました。脳卒中では臨床データを活用した治療予後の解析や、画像診断を用いた病態の解明に注力し、治療戦略の向上に寄与してきました。認知症やパーキンソン病の分野では、バイオマーカーの探索を通じて早期診断と病態理解を進め、より効果的な介入法の確立を目指しています。その他にも神経筋疾患の電気生理・神経超音波による病態解析、遺伝性神経疾患の病態解明、頭痛、てんかん、神経免疫疾患の病態解析などをテーマに研究を行っています。「ベンチからベッドサイドへ」の姿勢をモットーに臨床と基礎を結ぶ研究を推進し、脳神経内科領域のさらなる発展に寄与したいと考えています。
患者さんのため、未来の医療のために一丸となって医局員一同精進してまいりますので、どうか今後ともご指導ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


脳神経内科 教授 尾原知行

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