京都府立医科大学脳神経内科は、神経内科、老年内科、脳卒中診療科領域の疾患の診療・教育・研究に全力で取り組んでいます。

見学・入局案内

入局に関するQ&A

医局のモットー、行動指針を教えて下さい。

当科では「患者中心主義」(患者さんの目線で物事を考える)をモットーとしています。医学教育のモットーは「卒前・卒後教育の重視」「個人の能力を引き出す・育てる」としています。

また京都府立医科大学の教室員心得として

 1) 社会人としての自覚を持って行動できる医師であれ!
 2) 真に実力を身につけた臨床医・神経内科医であれ!
 3) 臨床を重視しつつ、常にresearch mindを持つこと!

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脳神経内科の後期研修カリキュラムを教えてください

タイムスケジュールについては当科の研修計画書を参照してください。
研修計画書はこちら
総合内科専門医取得と神経内科専門医取得を目指す大まかな流れは以下のようになります。

1) 総合内科専門医取得
2018年から始まった“新”専門医制度において神経内科は基本領域“総合内科”のサブスペシャリティー領域と位置付けられています。神経内科専門医取得には総合内科専門医の取得が必須ですので、当科の後期研修カリキュラムでは本学内科各科および関連病院と協力して総合内科必須領域症例をもれなく経験できるように配慮しています。症例要約作成に当たっては総合内科専門医・指導医が担当して指導し、必要に応じて専門各科の助言・指導を受けることもできます。
本カリキュラムになって既に第一期生が無事に総合内科専門医に合格しました。彼らは2022年度の脳神経内科専門医合格に向けて準備を進めています。

2) 脳神経内科における後期研修到達目標
脳神経内科の後期研修では以下の内容を身につけることを目指します。詳細については日
本神経学会の定める神経内科専門医のミニマムリクアイアメントを参照してください。
何れも脳神経内科として独り立ちする上では必須のスキル・知識です。
研修終了後には神経内科専門医受験が可能です。
専門医取得後は大学院進学、サブスペシャリティー研修、国内留学、海外留学など多様なキャリア選択が可能です。
①神経学的症候や病態の意味を正しく理解し、適切な神経学的所見をとることが出来る
②神経生理、神経放射線、神経超音波、神経病理、神経遺伝学をはじめ、各種神経学的検査結果の意味・解釈や治療の内容を理解出来る。また検査、治療、手技は自ら施行し、適切な判断を下すことが出来る。
③適切な確定診断を行い、治療計画を立案し適切な診療録を作製できる。代表的な神経疾患については主治医として十分な診療経験を有している。
④診断・治療方針の決定困難な症例や神経内科救急をはじめ迅速な対応が必要な症例などにおいて、自科の専門医、他科の医師に適切にコンサルトを行い、適切な対応ができる。
⑤コメディカルと協調、協力する重要性を認識し、適切なチーム医療を実践できる。
⑥患者から学ぶ姿勢を持ち、患者と患者の周囲の者に対するメンタルケアの大切さを知り、実践できる。
⑦神経学的障害をもった患者の介護・管理上の要点を理解し、在宅医療を含めた社会復帰の計画を立案し、必要な書類を記載出来る。
⑧神経内科救急疾患における診察の仕方、処置の仕方について学び、実践できる。
⑨医療安全、倫理、個人情報保護の概念、医療経済について必要な知識を有する。
⑩カリキュラムの修得度を定期的に自己評価するとともに、指導医の評価も受けつつ、自己研鑽を積み重ねる。

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入局するための条件は?

研修指定病院での2年間の研修医生活を終えられた方で、京都で神経内科を学びたい、という情熱をお持ちの医師なら、どなたでも入局の資格があります。

これまで、京都府立医科大学附属病院、鞍馬口医療センター、神戸中央病院、神戸市立医療センター中央市民病院、済生会滋賀県病院、済生会京都府病院、大津市民病院、京都第一赤十字病院、京都第二赤十字病院、京都岡本記念病院、天理よろず相談所病院、松下記念病院で研修医として活躍された先生方が、京都府立医科大学脳神経内科の門をたたいて、入局されました。

近畿圏の病院出身者が多いですが、もちろん北は北海道から南は沖縄まで、全国どこからでも入局は大歓迎です。

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入局に関する事務的なことについて教えてください。

研修募集人数:制限はありません。

 募集期間(締切):本学の規定によりますが、神経内科医局まで御相談ください。
 申込・選抜方法:本学の規定によります。
 他大学出身者の医師も数多く入局されています。

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どの大学出身の先生がいますか?

京都府立医科大学以外にも、旭川医科大学、山形大学、金沢医科大学、福井大学、滋賀医科大学、大阪医科大学、大阪大学、山口大学、徳島大学、鹿児島大学などを卒業された先生がいます。

医局ができて30年の間に、様々な大学出身の先生が入局しています。多様な経歴、経験をもった医師が集まり、日々診療・研究にうちこんでいます。

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専攻医の生活について教えてください。

大学での研修については以下の通りです。

給与:お問い合わせください
休日:原則週休2日ですが、当直等が入ることがあります。
有給休暇:夏休み(5日)を含め、当院の規定通りです。
出産・育児・介護時に可能な勤務先・勤務形態について:公務員規定に準じます。

出張病院での研修については、各病院の規定に沿う形となります。

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出張病院としてはどんな病院がありますか?

京都第一赤十字病院、京都第二赤十字病院、北部医療センター、舞鶴医療センター、京都中部総合医療センター、京都岡本記念病院、京都山城総合医療センター、松下記念病院、済生会滋賀県病院、近江八幡総合医療センターなどがあります。

社会が高齢化するにつれ、脳血管障害や認知症、パーキンソン病等の変性疾患の患者数の増加が予想されます。神経内科医の需要は高まっており、各病院への医師数の拡充や、さらに多くの病院へ派遣ができることを求められています。将来の神経内科診療を担う、先生方のエネルギーを期待しています。

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前期専攻医を終えると次にどのような道にすすむことができるのでしょうか?

入局した医師のほとんどは、神経内科の臨床医として独り立ちするために、神経内科専門医をとる道を選ぶことになります。
神経内科専門医の取得は内科専門医の取得が要件となっています。2018年3月以降に初期研修を終えた方は、まずは京都府立医科大学内科専門医研修プログラムに沿って内科専門医の取得を目指します。その後、神経内科専門医の取得を目指しますが、神経内科専門研修は内科専門研修中と連動していますので、入局直後から多様かつ十分な神経疾患を経験できます。
日本神経学会HP https://www.neurology-jp.org/news/news_20180803_01.html

神経内科研修施設で後期専攻医あるいは医員として、経験や症例を積み重ね、検査技術を磨き、ときに症例報告や論文発表を積み重ねることが重要です。

神経内科専門医試験は、難しい専門医資格の1つですが、京都府立医科大学脳神経内科に入局した医師は、最終的にはほぼ全員が神経内科専門医の資格をとっています。

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京都府立医科大学脳神経内科で取得可能な専門医資格には、どんなものがありますか?

日本神経学会専門医、日本内科学会認定医、日本内科学会総合内科専門医、日本脳卒中学会専門医、日本認知症学会専門医、日本リハビリテーション学会臨床認定医・専門医、日本臨床生理学会専門医、臨床遺伝専門医、日本頭痛学会専門医などがあります。

上記のうち、日本内科学会認定医(新・内科専門医)と日本神経学会専門医は必ず取得するように指導しています。日本脳神経血管内治療学会専門医の取得は、関連病院(京都第一赤十字病院)で可能で、原則として本人の希望をかなえるようにしております。

日本内科学会認定医は医師3年目(新・内科専門医は医師5年目)、日本神経学会専門医は医師7年目に取得可能となります。専門医取得にあたり、特別研修医からやっておくべきことはなく、担当した患者さんを正しく診療できる基本的な勉強が重要です。

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京都府立医科大学脳神経内科では、学位についてはどのようにされていますか?

論文学位も認めていますが、原則として希望者は大学院に入学することが可能です。また積極的に国内留学も進めています。

大学院在籍中の勤務形態は、院生によって異なりますが、基本的には週2回の関連病院での非常勤勤務以外は研究です。ただし1年目は臨床補助をお願いしています。

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研究テーマとしてはどんなものがありますか?

研究テーマとしては、(1)脳卒中の病態解明、(2)認知症、(3)神経変性疾患(パーキンソン病、アレキサンダー病、筋萎縮性側索硬化症)、(4)末梢神経障害(遺伝性ニューロパチー、電気生理学的解明)、(5)遺伝疾患、(6)てんかん、(7)神経免疫疾患(多発性硬化症、重症筋無力症)などがあります。

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留学は可能ですか?

特に制限はなく、研究・臨床留学共に可能です。原則は2年間程度です。

現在は、国内留学では、千葉大学神経内科、国立循環器病研究センター脳血管内科、大阪大学ゲノム生物学講座、国立精神・神経医療研究センター、東京都立神経病院脳神経内科に国内留学しています。過去には、東京医科歯科大学、徳島大学神経内科、産業医科大学神経内科、京都大学ips研究所、放射線医学総合研究所、兵庫医科大学脳神経外科への留学実績があります。

海外への留学は、基本的には大学院卒業後あるいは専門医取得後としています。現在、米国国立衛生研究所National Institute of Health(NIH)に1名留学しています。

これまでの留学先としては、 ランカスター大学(英国)、ベーラー医科大学(米国)、メルボルン大学、シドニー大学(オーストラリア)、カルガリー大学(カナダ)、マーストリヒト大学(オランダ)です。

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